保育園看護師になられた方または、保育園看護師になろうと考えている方に向けてお伝えします。
今回この記事を読んで頂くとこう変わります。
保育園看護師が仕事をする上で最低限必要な環境を作ることが出来ます。
なぜこれが大事かと言うと就職する園は初めて看護師を配置するかもしれません。その状況では1から働きやすい環境を作らなければならないからです。
3つのことについて考えていきましょう。
- 仕事のスタイルを決める(仕事をする上でのルール)
- 必要なアイテムを揃える
- 医務室を作る
仕事のスタイルを決める
ずばり【保育士さんに表舞台に立ってもらう】です。
どうゆうことかと説明すると、保育士さんが保健衛生関係の仕事をしやすい様に裏方に回り、影の戦いに徹する働き方です。
具体的には消毒薬の期限が切れていないか確認する。研修を通じてエピペンを打てる様になってもらう。マニュアルを作成し仕組み化を進めるなどです。
なぜそんなことをするかと言うと、看護師が不在の時間帯が必ず生まれるからです。早出・遅出の時間帯や土曜日勤務などが相当します。
なので保育士さんがメインで様々な事態に対応できる様になってもらわなければなりません。
そこで保育士さんに研修をする事で不足の事態に対応をしてもらったり、マニュアルやフローチャートを作成し誰でも同じ動きができるようにしたり、衛生物品の管理をしていつでも使えるようにしておくなど行います。
自分の分身を作るイメージです。
保育園に看護師が数名いる場合もあると思います。空白の時間がなければよいのですが、やはり絶対的に数が少数なので、保育士さんの協力が必須です。
大切なことは保育士の仕事と看護師の仕事をしっかり線引きすることです。なかなか初めは頼みずらく、色々抱えてしまうこともあると思います。
きっと一番に考えることは子どもに最善を尽くすことだと思います。信念に従って園長先生に相談してみましょう。
必要なアイテムを揃える
必ず使用する衛生用品
- 体温計
- ハサミ(管理に注意が必要です。僕の場合救急箱とヒモで繋ぎ脱落防止を行いました。知らないうちに園児が持ち出してヒヤリとした場面がありました。)
- 絆創膏
- ゴム手袋
- 紙テープ、ガーゼ(S・Lサイズ)
- 清浄綿(ウエットティッシュのような物)
- 包帯
- ハイドロコロイド絆創膏(湿潤療法用)
- 防水テープ(テガダームの様な物)
- ペンライト
- 三角巾
- 氷のう又はビニール袋(打撲や痒み等の冷却で使用)
- アルコール消毒
- 綿球、綿棒
- ピンセット、トゲ抜き
- 副子(シーネ)骨折等の固定に使用(段ボールで代用できる)
- ※副子(シーネ)は画像のような物です。段ボールを2枚重ねた物を腕や足や体幹のサイズに合わせて作成しました。
- ※1〜9まで救急箱(持ち運ぶ用)に入れています。
上記16項目は今後使う可能性が高いので、なければ購入してもらいましょう。
あると便利な衛生用品
- 聴診器
- サチュレーションモニター(SPO2を測る)
- 血圧計
- ポイズンリムーバー(毒虫に刺された時に毒を吸い出す)
※上記あると便利な衛生用品は色々と調べた結果、必ず準備するようにはなっていませんでした。
しかし子ども達は聴診器にすごく興味を持ちますし、喘息の子ども等もいることから、準備してもいいかもしれないです。安いのも売っていますしね。
医務室を作る
医務室は子どもが安心して安全に過ごせる場所であったほうがいいのはわかりますが、環境を整えるのが難しです。
なぜなら子どもは予想不可能な動きをするからです。「医務室で怪我しました」なんてことがないようにしましょう。
想定として事務所の一角に医務室を配置し、対象年齢は0歳〜5歳児さんとします。
各園の状況に合わせて環境を作ってください。
安心安全な医務室づくり7選
1 角をなくす。
あらゆる角度から見て頭や顔がぶつかりそうな所にクッション材を当てます。
2 不安定なものを置かない。
揺らして落ちてくるもの、押したら動くものは無くしましょう。机の上に何気なく置いたものが落下することもあるので注意が必要です。
僕の場合椅子にキャスターが付いたタイプでしたが折りたたみパイプ椅子に変えました。園児が来た際は折り畳んで収納してます。スペースも広くなり1石2鳥です。
3 オモチャの準備。
不安を和らげるのに効果絶大です。個人で好みが違うので、園児のことをよく知る保育士さんに選んでもらうといいです。
鉄板の人気オモチャは【LEGOブロック】です。何度も助けられました。
泣いてしまったり拒否があると何もさせてもらえなくなります。体温が上がったり悪循環に…
4 0歳児用床マット
0歳さんは物を口に入れるので、床に物が落ちてもいいようにします。
100均でも売っているパズルのようなマットレスで代用しています。
5 湿度温度計
全ての保育室に共通するのですが、常時確認できるように設置します。
【目安】室温:夏 26~28°C, 冬 20~23°C、湿度:60%(参照:保育所における感染症対策ガイドライン2018)
6 ベッドと寝具
コットベットがあれば便利です。軽くて清潔で収納できます。(出典:コッファ保育用品 コット)
7 あるとより良い物
- 加湿空気清浄機
- カーテンやパーテーション(感染症の隔離の為。子どもはマスクを嫌がり着けてくれないことが多いです。そんな中咳やくしゃみをする場合に少しでも飛散防止の為に使用します。)
- 壁紙に絵を飾る(動物のカレンダーを貼っています。不安の軽減の為です。)
- 身長計・体重計(医務室ではない所で管理するかもしれません。身長計は転倒防止の処置をした方がいいです。)
まとめ
仕事のスタイルを決めるでは、働き方の原則は保育士さんがスムーズに対応できるように裏方に回る。
必要なアイテムを揃えるでは、【必ず使用する衛生用品】は今後必ず使用すので購入してもらいましょう。
医務室を作るでは、『医務室で怪我した』や『医務室から感染が広がった』など起こりにくくする為、整理整頓して子どもが安心できる環境を作っていきましょう。
必要最低限の環境を作ることができたら、幸先よくスタートできます。是非試してください。
保育園看護師の経験をもとに、保育園看護師を目指す人やなった人のお役に立つ情報をブログ・YouTubeなどで発信していますのでよろしくお願いします。
以上になります。読んで頂きありがとうございました。
この本からたくさんの事を学ばせて頂きました。是非参考にされて下さい。
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