保健だよりを書く時、毎年前ならえで同じ内容で作っていませんか?
各月で家庭にお伝えしたい内容はだいたい決まってきますが、本当に時間が無い時は、ほとんど記事の内容を変えず、最新の情報になっていないか確認するだけの場合もあります。
しかしそればかりしていると自身の成長はないですし、保護者からも飽きられてしまいます。
保健だよりを作成する上で心がけているのは、去年よりも面白い内容、読んでもらえる見出しにするなどです。
以前保健だよりの書き方を、記事と動画でお伝えしました。
最後にリンク等入れていますので、そちらも参考にして頂けるとより良い保健だよりが出来上がります。
今回は保健だよりの記事内容をお伝えします。
この記事を読むとあなたはこうなります…
- 保育園で起こりやすい耳の病気や耳の豆知識をインプットできる
- 保健だよりでアウトプットして面白い有益な情報発信ができる
- 子どもの健康を守り、耳に興味をもってもらえることができる
情報源は日本耳鼻咽喉科学会HPを参照しています。
小話① 中耳炎
子どもが中耳炎になりやす理由
保育園でよく出会う病気『中耳炎』
小学校入学までに、約60~70%のこどもが1度は中耳炎にかかるといわれています。
一般的に中耳炎と言われているのは急性中耳炎のことで、中耳に細菌やウイルスが入り、急性の炎症がおきて膿がたまる病気です。
特に3歳以下の子どもに多い理由があります。
(1)子どもの耳管は大人にくらべて太く、短く、さらに角度が水平に近い。
画像の耳管に注目してほしいのですが大人とかなり違いがあります。
耳管は鼻の奥とつながっていて、簡単に鼻・ノドのウイルス等が『中耳』に入ってしまいます。
(2)全身の抵抗力や鼻・ノドの粘膜の抵抗力が未熟な為、カゼをひきやすい。
(3)鼻が上手くかめないので、鼻水をすすってしまう。
「鼻かんで」と大人が介助してもなかなか出来ないのが鼻をかむ行為。
バイ菌が耳に行かないように、片方ずつ静かにかむことを知らない人が意外といます。
自分もそうでした。
「ふんって出して」と言うと「ふん」と言ってくれる可愛い場面もよくあります。
そんなときの練習として、テイッシュを割いた物を片方の鼻の穴付近にあてて、それを揺らす訓練があります。
ゲーム感覚ですると子どももすぐに興味をもって練習してくれそうですね。
以上が中耳炎が子どもに多い理由です。
症状が無くなったからといって安心できない理由
中耳炎の症状としてズキズキするはげしい耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)、耳がつまった感じなどがおこります。
なかには痛みのない中耳炎もあります。
乳児などでは痛みを訴えられないために、機嫌が悪くぐずったり、しきりに耳に手をやったりすることがあります。
保育園では指を耳の穴に入れる仕草が見られたら、特に注意して観察しています。
きちんと治療をすれば、ほとんどの場合は完全に治ります。
しかし症状が良くなったと、抗生剤の服用など自己判断で途中で治療をやめてしまう場合があります。
自己判断の治療中断は、治りが悪い滲出性中耳炎や慢性中耳炎に移行してしまうことがあります。
耳鼻咽喉科で完全に治ったといわれるまで、きちんと治療をうけることが重要です。
このことは保護者さんにも直接話したりしています。
小話② 耳くそ
耳くその目からウロコの効果
突然ですが、皆さん耳くそと聞いてどのようなイメージをお持ちですか?
僕は“汚い”などあまりいい印象はなかったです。
しかし耳くそにも大事な効果があったんです。
それは…
細菌やカビが外耳道に繁殖するのを防いだり、敏感な外耳道皮膚表面を保護する効果。
さらに苦味があることから、虫の侵入も防ぐ効果があったのです。
耳くそは英語で『イヤーワックス』と呼ばれているそうです。
ワックスとクソ。全然とらえ方がちがいますね。
見えないところで頑張ってくれていた『耳くそ』
いや『耳軟膏』に感謝しないといけないですね。
日本人の70%以上が〇〇な耳くそ
耳くそがカサカサやベタベタなど性質が違うことがあります。
日本人の70〜80%はカサカサ(乾性耳垢)ですが、ベタベタ(湿性耳垢)でも全く問題がありません。
体質によるもので人種によっても違いがあるそうです。
気にされている保護者さんに伝えたいですね。
小話③ 耳掃除
えっ!ほんまですか?耳掃除の方法
無理に綺麗にしなくてよくて、入浴後に軽く拭う程度で大丈夫です。
耳掃除は医学的には不必要かつ危険な行為となっています。
なぜなら耳は自分で耳垢を外に出す力がある為、自然と掃除してくれるのです(自浄作用)。
どうしても気になる時は耳鼻科を受診しましょう。
僕も耳かきや綿棒は持っていません。
しかし耳垢が溜まっているかと言うとそうではなく、不意に耳から耳くそがポロリとでることがあります。
自浄作用はあることを体験しています。
耳掃除を毎日のようにしている保護者にとっては驚きのある内容になっています。
アクションプラン
今回の記事を読んくれた方は…
保健だよりにしてアウトプットして下さい。
特に3月3日は耳の日なので、3月の保健だよりがオススメです。
読まれる保健だよりの書き方
最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメント